まったりいんふぉまてぃくすめもらんだむ

主にプログラミング関係のメモに使うかもしれないしそうでないかもしれない

国家公務員試験総合職受験日記 はじまり編

突然ですが本日から当ブログはしばらく「情報系大学院生が国家公務員試験(総合職技術系・院卒・工学区分)を受けて中央省庁への就職を目指すブログ」になります。本当に突然ですね。


まぁ就活にあたって色々あった結果無謀にも国家公務員を目指すことになってしまったわけなんだけど、理系かつ院卒から国家公務員という選択肢を考えるという人は文系に比べるとかなりレアなので、ネット・リアル共になかなか情報が手に入りにくいという問題がある。そこで、せっかくなので後から自分で振り返るついでにこれから国家公務員を目指す同じ理系大学(院)生、特に情報系の方々の参考になればと思い受験の過程をエントリにまとめていこうと考えた次第。


基本的に自分の体験談を中心に、受験の中で気がついたポイントなんかも書いていきたい。試験の仕組み自体についてもちょこちょこと説明を入れて、通して読んでもらえば試験全体の流れが掴めるような感じにしたいと思うけど、あくまで日記であって総合職試験についての詳細・正確な解説記事ではないのでご注意ください。それと後からちまちま記事を修正したりもするのでご了承を。だらだら長文で読みやすさとかあんまり考えられてないのは仕様です。

基本スペック

以降の内容の前提として最初に僕のスペックについて少し。地方在住の旧帝大工学部情報系→同大学院情報系修士2年。学業についてはバリバリ得意な専門分野・科目はなく至って平凡。ひたすら怠惰に生きてきたので就活にプラスになるような課外活動経験も一切なし。英会話は全然だけど読み書きならそこそこ得意で、履歴書に書けるのはTOEICの点ぐらい。当然コミュニケーションは苦手。高校科目については数学は塾のバイトで教えてたのでそれなりだけど、理科社会は大学入ってからノータッチなので勉強開始時点でほぼ壊滅状態。

はじまり編

このエントリでは公務員試験を考えだした経緯から、一次試験の勉強開始までについて書いていく。


よくある話だとは思うけど親にずっと(特に深い意図があるわけでもなく)公務員どうよみたいなことを言われ続けてたので、就活シーズンに突入した修士1年の10月辺りにネットで採用プロセスを調べてみたのが一番最初だったと思う。そこで平成24年度から国家公務員試験の制度が変わったことにより院卒生は知識問題の割合が減ったこと・論文試験が政策討議試験に変わった(小論文とか書くの苦手、というか書いたことがない)ことなどを知り、「あれ、これわりといけるんじゃね?」と思い公務員を選択肢として考えるようになった。


12月に入ると民間企業の説明会などが始まり僕も合同説明会とかにいくつか顔を出してみたけど、企業に入ってやりたいこととか全然思いつかないし、同時に複数の案件を処理するのが苦手な人間なので志望理由考えてES書くというのを何社分もこなす気が全然起きなかった。民間の選択肢としては自由応募でIT企業か推薦で大手メーカー・インフラ企業かという感じだった(もちろん他にももっと色々あると思う)んだけど、結局自由応募は何もせず、事業内容に少し興味があり場所も今住んでるところから近い某大手メーカー1社の推薦だけを受けることにした。当時は「就活とかめんどくさくてやってられるか、推薦一発で決めて念のため公務員も考えとけば完璧だろ」みたいなノリだった気がするけど、あとになって振り返るとこの流れは完全に典型的な就活の失敗パターンです本当にありがとうございました。ていうか国家公務員目指すのは民間の就活より10倍めんどくさいと思う。

実際には特に志望する業界・企業が思いつかなくてもとりあえず説明会に行ってみれば、よく名前を見る企業や自分の属する学問分野にどんな仕事があるのか知ることができるし、自己分析とかたいそうなことをしなくてもESとか面接の数をこなすうちに自分のことが見えてきたりするので、ぜんぶ練習台にするぐらいのつもりでバンバン受けていくべきだったように思う。公務員第一志望の場合も、自分の専攻からなぜ民間ではなく公務員を志望するのかを考えたり面接のネタを収集する機会になるはず(なぜ民間じゃなくて公務員なのか、を考えておくのはけっこう重要)。


国家公務員については、中央省庁では年中セミナーや見学が行われているみたいだけど、そのほとんどは霞が関の庁舎内や東京近辺の施設で行われているので地方の人間が何度も参加するのは難しい。でも就活シーズンになると地方の各大学キャンパスなどで省庁の合同説明会とかが開かれ始めるので、人事院のサイトや大学のキャリアサポート情報をチェックしてそっちに積極的に参加し、志望する省庁選びの参考にするといいと思う。

僕は確かまず11月頃に3省庁合同の小さい説明会に参加したのが最初で、その後全省庁の合同説明会に参加し(どちらも会場は自分の大学)、あとはそれらの説明会で内定者懇談会の案内がもらえたりしたのでそっちにも何度か顔を出したりしてた。全省庁合同の大きい説明会では説明はほとんどパンフレットに載っているような内容だけで質問時間も短いので、何も知らない状態からざっと概要を知る感じ。一方で3,4省庁が合同で行う説明会や内定者懇談会はけっこう込み入った話も聞けるし質問もしやすいので、興味のある省庁について疑問点をぶつけて理解を深めるのに使えると思う。

また、一度は東京に行っておこうということで、3月の霞が関OPENに参加した。僕が公務員試験受験前に就活で東京に行ったのは結局この1回だけ。各省庁で聞ける説明の内容は合同説明会と大して変わらなかったけど、官庁訪問前に中央省庁の立地や中身をある程度知ることができたのはよかったと思う。これらのイベントを経て、試験受けるとしたら希望省庁どれにするかなってのは第3希望までだいたい固まった。


さて、出したES1枚(自由応募で提出したけど、後にその企業はうちの大学から推薦しか受け付けてなかったことがわかったので全くの無駄だった)・受けた就職面接0回という状態で推薦先の企業に履歴書書いて面接を受けたのが4/19。僕は基本的にコミュニケーションは苦手だけど面接のようなある程度型にはまったやり取りならまだどうにかなる方だからと高をくくっていたら、あっさり一次で落とされた。実際そこまでしどろもどろになったりというわけではなかった(はずな)んだけど、あとで就職担当の先生と面接の内容を振り返ったところ、その企業がBtoB寄りであるにも関わらず「なにかこういうシステムが作りたいという具体例はあるか」という問いに対してBtoC寄りな話をしてしまったのが、会社のことを理解していないと思われまずかったのではないかと言われた。その他にも、まだテーマが決まったばかりの修論の内容について深く突っ込まれてかなり適当なことを言ってしまったりと、根本的に面接舐めてたのが敗因ではないかと思う。企業からは「能力は高いが、それを弊社でどのように活かすかのアピールが足りなかった」という評を頂いた。クソが仰るとおりです。


説明会とかで中央省庁は大手企業に比べると薄給激務だというのを何度も聞かされており、実はこの時点では公務員の志望度はだいぶ下がってた。推薦受かったら公務員試験はぶん投げるつもりだったし、推薦も何の根拠もなく受かるつもりでいたから、4/28(日)に一次試験を控えているにもかかわらず推薦不採用の連絡を受け取った4/22(月)の時点で試験対策を一切していないという状態。一応試験の内容自体は既に調べて把握してて、過去問も3年分大学の就職事務から手に入れてパラパラと眺めた結果「ふ〜ん、ちょっと勉強すればだいたいいけるんじゃね」という感じだったのもその一因。月曜日はとりあえずゆっくり風呂に入って精神を落ち着け、翌日から地獄の一次試験対策に取り掛かることに。猶予は火曜日から土曜日までの5日


果たして勉強期間5日で一次試験を突破することはできるのか!?次回、一次試験編に続く。