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国家公務員試験総合職受験日記 官庁訪問 -- 解説編

すっかり遅くなってしまったけど、国総のラスボスこと官庁訪問のお話。長くなりそうなので解説編と体験談編に分けてお送りします。解説編・準備編・本番編に分けました。

官庁訪問のルール

基本的なルールはだいたい人事院のページで公開されているとおりなんだけど、官庁訪問の進め方については面倒なことに色々と暗黙のルールがあったりしてややこしい。今回書く体験記の前提にもなる部分なので、はじめにその辺りの内容について僕が把握している範囲でまとめておこうと思う。基本的に大学の講座とか相談会とかで聞いた話を中心に僕の体験や独自見解を含めたものになるので、あまり鵜呑みにはしないでください。

全体の流れ

官庁訪問の期間はおよそ2週間だが、これが6つのクール(土日は休み)に分けられている。自分が就職を希望する省庁に1クール1回訪問し、途中で落とされることなく6クール目まで辿り着くことができれば、その省庁から内々定がもらえてミッションコンプリートという流れ。

まず初日からの3日間が第1クール。基本的に1日に行ける省庁は1つなので、第3希望まで自分の行きたい省庁を決めておいて、その3日で順番に周ることになる。省庁によっては午前だけ・午後だけの訪問を行なっているところもあり4つ以上の省庁を訪問することも可能らしいが、あまり詳しくは知らない。各省庁では面接を繰り返し、その日の訪問の最後に次クールの予約をもらうことができれば、次のクールでの訪問に進むことができる。この予約をもらって次に進むというのが全クール共通の基本的な流れである。第1クールで周った省庁を順にA,B,Cとする。

続く第2クールも期間は同じく3日間。第1,2クールでは同一省庁への訪問は3日空けなければならないというルールが存在するので、基本的に第1クールを通過した省庁に同じくA,B,Cの順番で再訪問することになる(第1クールで予約をもらう際にもそのように指定されるはず)。地方在住などで第1クールに間に合わない人は第2クールから訪問を開始することも可能で、その際に不利な扱いを受けることはないとされている。そこで、もし第1クールで落とされた省庁がある場合にはその省庁を再訪問するはずだった日に別の省庁を新しく訪問することも可能で、マイナー省庁だと第3,4クールぐらいから訪問しても採用の可能性があったりするらしい。とはいえ人気省庁だとそうはいかないだろうし、行きたい省庁には地方在住でもがんばって初日から参加するに越したことはないだろう。次の段落で詳しく書くが、第2クールでもらえる予約はそれまでの評価が良ければ第3クール初日、そうでなければ2日目である。ここで初日の予約をもらえるかどうかが非常に重要。

第3クールは官庁訪問において分水嶺となる非常に重要なクールであり、特にその初日は採用されるための最重要ポイントと言われている。まず期間が2日であるため、第2クールまでにどの省庁にも落とされていない場合はここで候補を2つまで絞る必要がある。さらに第2クールまで存在した連続訪問制限がなくなるので、それまでの訪問順を守る必要がなくなる。ここで気をつけなければならないのは、ほとんどの省庁が第3クール初日から多数、2日目から少数の採用を行っているらしいということ。そのため、第2クールで複数の省庁から初日の予約をもらった場合、どこを初日に訪問するのかは慎重に決めなければならない。もちろん初日に呼ばれればほぼ決まりのところもあれば初日でもまだ安心できないところもあったりと初日の重要性は省庁によって異なるが、第2クールに第3クール2日目の予約しかもらえなかったり、初日の予約をもらったけど他の省庁を優先して2日目にずらしてもらった場合にはその省庁に採用される可能性はかなり低くなると考えたほうがよさそう。つまりここで採用を目指せる省庁はほぼ1つに決まってしまうので、例えば向こうからの評価があんまり高くなさそうな第1志望と評価が高そうな第2志望から初日の予約をもらっていた場合は、後者を優先したほうが賢明だと言われている(特に僕みたいに滑り止めの民間内定とかを持っていないなら)。逆に言えばその評価が決まる第2クールまでが一番の頑張りどころなのかもしれない。

この第3クール・同じく2日間の第4クールあたりで省庁間の取り合いなどを踏まえた人数調整が行われるらしい。その後の第5,6クールはそれぞれ1日だけで、ほぼ落とされることのない消化試合となっていることが多いようだが、この辺で何をやるのかは省庁によって様々っぽいのでよくわからない。当落ライン上にいる人が第3クール以降も厳しい戦いを強いられる一方で、省庁によっては第3クールまででほぼ採用が確定した人は省庁内の見学ツアーを開いてもらったり、第6クールまで来ないでいいよと言われたりすることもあるんだとか。第6クールの日がルールで定められた内々定解禁日なので、そこまで辿り着くことができれば無事内々定をもらって官庁訪問終了となる。

訪問の内容

庁舎到着後は待合室みたいなところに待機させられ、自分の面接の順番が来たら別の部屋に行かされてそこで面接を行い、また次の順番まで待合室に戻って待機させられるのを繰り返し、途中で帰らされることなく最後に次の予約をもらえればその日はクリア、というのが官庁訪問における1日の基本的な流れだと思う。

官庁訪問では大まかに分けて2通りの面接が行われ、俗に人事面接・原課面接と呼ばれている。人事面接はいわゆる普通の面接で、面接官に色々質問されてそれに答える形。それに対し原課面接はいわば業務説明であり、面接官がその省庁の業務などについて説明を行う形で、それに対する意見とかを求められることもあるらしい。ちなみに僕の場合は原課面接は官庁訪問全体通して1回だけだった。あと、一日の終わりにはその日の面接の結果が伝えられ次クールの予約をもらう(or 落とされる)出口面接というのがあることが多い。逆に一日の最初に興味のある業務領域を聞かれその日会う職員とのマッチングを行う入口面接なんてのもあるらしいが、僕が訪問した省庁にはなかった。

また途中で作文やディスカッションをやらされることがあったり、その他にも一日の面接回数とか束縛時間とか官庁訪問の進め方は省庁によってだいぶ違うので、とりあえず僕が訪問した省庁の内容について次の体験談編で詳しく書いて一例としたいと思う。

当落

「予約」という表現を何度か使ったが、官庁訪問における面接の当落や評価の表現は独特で、有り体に言えば遠回しでまどろっこしい。基本的に一日の最後の出口面接で「それでは次回は○○日の××時に来てください」と具体的に次の訪問の日程を指定されれば、その日はクリアである。逆に落とされるときの典型的な決まり文句が、「何かあった場合にはこちらから連絡します」で、ほとんどの場合何もなくそれで終わる(欠員が出たときなど稀に本当に連絡が来ることはあるらしい)。落とし方には様々なバリエーションがあるみたいなので、興味のある人は「官庁訪問 コピペ」でぐぐってみよう。

また訪問中の自分の評価についても、他の訪問者より年次や役職の高い職員に会えれば評価が高いだとか、一軍と二軍で待合室が分けられるだとか、出口面接での面接官の言葉の選び方だとか、省庁によって様々な隠しステータスがあるらしく、待合室では訪問者の間で都市伝説的な情報が飛び交ったりする。その情報戦を制し訪問省庁での自分の評価を把握するのは、第3クール初日の訪問省庁を決める上でけっこう重要かもしれない。

学歴

コメントで質問いただいた学歴の作用について。次のエントリで言及すると僕の志望省庁特定の大きなヒントになってしまいそうなので、官庁訪問全体での話としてこっちに書く。

まず各省庁の採用者に旧帝大早慶、特に東大が多いのはもともと試験の合格者数の割合がそうなっているのである意味当然だと思う(今年度は合格者1,753人中東大が454人らしい)。僕自身の話をすると、僕はコメントくれた方のご推察通り学歴とあと席次もどちらかというとそれがプラスに働く側で、それ以外に大した取り柄もない人間なので最終的に内々定をもらえた要因にそれが加味されているんだろうなぁという実感はある。ただ、僕が周ったのはちょうど学歴・席次をわりと重視してそうな省庁、人物重視・成績不問を標榜する省庁、どちらともいえない省庁の3つだったんだけど、どの省庁でも訪問の過程ではそこまで学歴・席次について言及されたり扱いの違いを感じることはなかった。もちろん他の受験者に学歴や席次を聞いて回るようなことはしていないから違いを感じようがないってのはあるし、もっと成績を重視している省庁ではどうやっているのかはわからないけど。一つ面白かったのが、その人物重視を標榜する省庁では官庁訪問の一番最初に履歴書みたいなのを書かされたんだけど、そこにはきっちり学歴と席次を書く欄があったこと。いやいや結局気にしてるのかよ!っていう。

ということで、学歴・席次についての僕の体感としては「どの程度作用するかは省庁によって異なるし分からないけど、どの省庁でも見られていることは間違いない」といったところでしょうか。


色々と説明不足な点もあると思うけど、とりあえず概要説明はこのぐらいにしておいて次のエントリで僕の体験談や対策なんかの話をしていきたい。2,3日以内には更新する予定。